社会は悩める人で支えられている

うつ病と認知症は、社会的負担の大きな疾患の代表的なものであり、私たちの生活に重大な影響を及ぼしています。

現在、我が国で毎年自殺により不幸な死を遂げる方の数が3万人以上に上っていますが、その主な要因はうつ病であると言われています。また、企業や学校などの職場において長期休職の最大の要因もやはりうつ病です。本来ならば元気に日々の暮らしを担っていくはずの世代がこのような病に罹患する事実からもうつ病が引き起こす社会的影響は重大なものと言えると思います。

他方、我が国は超高齢社会を迎えつつあります。高齢に伴う認知症は私たちにとって身近な疾患であり、85歳を超えると4人に1人が発症するといわれています。認知症患者の増加に伴い、介護の問題は看過できないものとなっています。

このように大きな社会的負担を軽減するためには、この二つの疾患の原因を解明し、根本的な治療を実現する必要があります。これは医療と神経科学の先進国として、我が国が取り組むべき重要課題であります。

このような状況のなかで、現在、両疾患を対象とする研究者や両疾患による影響を受けている組織・関係者が情報交換や協力ができる場が切望されています。そこで私たちは、研究者のみならず、患者団体、企業・経営者、ジャーナリストや有識者、官界や教育界の皆さまにご参加頂く組織「うつ病・認知症コンソーシアム」を設立することと致しました。うつ病や認知症に取り組んだり、負担に悩んだりしている方々、また両疾患について知りたい、学びたいと思っている方々に幅広く参加していただき、うつ病・認知症の抜本的治療・克服に向け、共に取り組んで行きたいと思っております。

私たちの考えに共感して頂ける皆様には、是非、このウェブサイトを通して会員登録をお願い致します。登録手続きが完了し会員になって頂きますと、うつ病や認知症に関する最新のニュースや研究成果を皆さまにお届けしているポータルサイトにアクセスすることができます。また、うつ病や認知症に取り組む専門家による講演会やセミナーにご参加頂けます。

このような活動を通して、私たちはうつ病や認知症に関する知識の普及を行い皆さまとともに両疾患の解明と治療法を確立し、誰もが健やかに暮らすことができる社会を確立する活動をして参りたいと思っております。皆さまの幅広いご支援をお待ちしております。

うつ病・認知症コンソーシアム会長 樋口 輝彦

2011年12月8日 うつ病・認知症コンソーシアム会長 樋口 輝彦